足跡

@vbear00のメモ

山内・森・安斎(2013)ワークショップデザイン論

そこで、課題設定を「”アンプラグドケータイ”が実現した未来を思い浮かべて具体的な『利用シーン』を考えること」とし、アイデアの拡がりの可能性を残しながらもユーザーの心理や行動を想像せざるを得ない条件を設定した(87) 生意気に文句だけ言うのが得意…

「芸術を支援する」のは、「金銭面」以外の側面ではどのようなものがあったのだろうか。

芸術領域における実践の分析

パフォーマンス研究を確立させていった研究者のなかに、人類学ー特に口承文芸の人類学ーの流れがあったことは、実は当然のことであった。ヴィクター・ターナーの儀礼にせよ、リチャード・バウマンの口承文芸にせよ、それらは演劇の場合の脚本、音楽の場合の…

なぜ芸術家のキャリアを問題にするのか

日本社会において芸術家であることは可能か。この問いに対して、わたしたちはそれがとても難しいことを示す多くのエビデンスをもっている。しかし、それと同時に、近代日本の歴史上、多くの芸術家(そこには"名もなき"、"隠れた"芸術家が多く含まれる)が存…

本質的なこと

芸術に関して本質的なことをやりたいという話はしていたが、どのような観点かは見つけられていなかった。デューイなどを読んでそう思っていたときは、芸術とは何か、芸術とはどういう活動かという、そういう問題かもしれないと思っていた。だが、最近の関心…

いつまでもオタクじゃいられない

論文や研究の意義って何だ?(つぶやき) - モノ・コトの見かた by ”MARKETING_LOVER”d.hatena.ne.jp 「自分の関心はこれなので」話法をいつまでも使ってしまうと全く研究にならないのだ。既存の学問のベースに乗っかったうえで、問いの設定をしないと研究に…

「学習に関連させてください」としか言われてないんだよなあ

ここ1週間ひさびさにちゃんと社会学やって気付いたけど、夏学期に認知心理学のレビューしたのは、その分野のことを全く知らなかったからであって、問いを認知心理学の枠内で立てなきゃいけないわけではないのだった。社会学や人類学的に学習を扱う可能性に意…

サイード(1993=1998)『知識人とは何か』

わたしは知識人として、聴衆あるいは支援者の前で自分の関心事を披露するわけだが、ここには、わたしがいかにして自分の論点を明確にするのかという問題のみならず、わたし自身が、自由と公正という理念を促進支援しようとする人間として、何を表象(レプリ…

Learning by showing

パフォーマンスに関する定義を引いていくと、その本質的な部分はSchechnerによる「することを見せること showing doing」に行きあたる。「一般的には美学的で、高い技量を伴うコミュニケーションの様態であり、特別なフレームを用いて観客に提示されるもの」…

舞台でのパフォーマンスと自己変容

公演や発表会の場で、舞台にあがってパフォーマンスすることが、その人にとってどんな経験をもつのか。という点に関心がある。特に、それがアマチュアによるパフォーマンスならば、なおさらだ。パフォーマンスを職業にしている人にとっての舞台の経験と、ア…

2015.4.20 演者/観客。あるいは、参加/質。

「誰でも舞台に上がれる」と「観客でいることは許されない」は別物なんだよな— じゃんぬ (@vbear00) April 19, 2015 両者は時に混同される。ワークショップやインプロのような場で、誰もがパフォーマーになることは、「誰でも舞台に上がれる」と解釈もできる…

Kindleに詰め込みたいもの

Kindleもってないけれど The Oxford Handbook of Music Education, Volume 1 (Oxford Handbooks) 作者: Graham F. Welch,Gary E. McPherson 出版社/メーカー: Oxford University Press 発売日: 2012/07/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る Th…

相関係数の性質とベクトル

ピアソンの相関係数は共分散を標準偏差の積で割ったものであるのは良いとして、それがもつ良い性格がなぜ生じるのかは理解できていなかった。そのうち、測定単位に影響されないというのは、単位つきで計算してみれば当たり前のことだとわかるので良い。一方…

音楽の映画

『はじまりのうた』という映画が公開される。音楽をテーマにした映画は結構あって、この前は認知症の音楽療法を扱った『パーソナル・ソング』もあった。研究テーマとしての音楽も面白いが、作品の題材としての音楽も面白い。帰省の折に京都国際漫画ミュージ…

『社会学評論』投稿論文に見る論文の構成

論文、研究計画とはどのように構成したら良いのか。背景・先行研究の扱いをどのように構造化したら良いのか。「成人の初心者」を扱うことは、社会情勢的な位置づけと、先行研究の位置づけで、二重の難しい。どちらの側面についても、あまり言及がないからだ…

今年の抱負

年が明けて卒論提出も近い。 「稽古手帖」をローンチする ウェブメディアというか、ふつうのウェブサイトとして運営。 アマチュアで芸術活動、表現活動をしている人の舞台裏を取材して掲載する。 特に、いつもどのような練習をしているのかをまとめていき、…

よむもの

卒論終わったら読むもの Bourdieu Outline of a Theory of Practice Outline of a Theory of Practice (Cambridge Studies in Social and Cultural Anthropology) 作者: Pierre Bourdieu 出版社/メーカー: Cambridge University Press 発売日: 1977/06/02 メ…