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小泉恭子(2002)学校・教育・若者. 音楽教育学, 32(1): 1-10. 方法論としてのフィールドワークではなく、ある社会集団に独特な文化や規範を描きだすモノグラフとしてのエスノグラフィーの価値を、音楽教育学においても活かすべきだというレビュー。1970年代…
武知優子・森永康子 (2010) 職業的音楽家に向けての課題―音楽家を目指してきた若者の語りから―. 音楽教育学, 40(2): 13-24. ■ 背景 日本において音楽家を職業とするのは難しい。それは収入を得ることの難しさと、音楽大学ではスキルの教育はあってもキャリア…
以下の本の著者。Oxford Handbook of Music Education所収。だいぶ前に見かけていたのにスルーしていたけど、自分がキャリア=生涯の中の学習という位置づけをするようになって、おそらく最重要文献の一つになるんじゃないかという気がする。 Musicians as L…
Roulston et al. (2015) Adult perspectives of learning musical instruments. International Journal of Music Education, 33(3): 325-335. インタビューして「perspective」を問う研究は多い。が、「こんな考えの人もいればこんな考えの人もいました」と…
Lave & Wenger が引いてあるくだりで、彼らの徒弟制の研究が becoming a midwife in Yucatan, Mexico and becoming a tailor in West Africa(p.16) を対象としていると書かれているのを見てはたと気づいたが、本書でも Lave & Wenger でも、learning の背…
音楽教育学分野での University College London(ULC)の Institute of Education の存在感半端ない。 ・Don D. Coffman http://www.miami.edu/frost/index.php/frost/frost_profiles/music_ed-coffman_don_d_bio/ ・Andrea Creech http://www.ioe.ac.uk/sta…
音楽心理学と音楽教育学をつながていこうという宣言。 第3章 動機づけ 音楽演奏に関係する動機づけの論点は次のとおり。 価値―期待理論 Expectancy-value theory 自己効力感 Self-efficiency フロー理論 Flow theory 帰属理論 Attribution theory (原因帰属…
おそらく、日本において成人の音楽学習に関して、「学問的」価値のある研究を残しているのは、杉江淑子と丸林実千代である。両者の業績を、全集的にすべて追うことは、生涯音楽学習とでも言うべき領野で研究していくには必須ではなかろうか。まずはレビュー…
音楽教育と音楽心理学は密接に関係しているよ The Oxford Handbook of Music Education The Oxford Handbook of Music Education (Oxford Handbooks) 作者: Gary E. McPherson,Graham F. Welch 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Txt) 発売日: 2012/08/08 メ…
お目当ての領域にアクセスするのに「大人」でなく「成人」を使えば良いということにやっと気づく— じゃんぬ (@vbear00) 2015, 1月 7 アンドラゴジーの訳が成人教育なんだから至極当たり前だった— じゃんぬ (@vbear00) 2015, 1月 7 ch17 Adult music learning…
アマチュア合唱団に関するアンケート調査三本。水田ほか(2010)は、あまり研究として注目するところはない。 7:3の法則と、合唱をはじめる動機・やめる動機がポイント。 杉江淑子(2000)「音楽教育の社会的機能に関する一考察 ー音楽活動参加者の構造的…