足跡

@vbear00のメモ

大浦(2000)創造的技能領域における熟達化の認知心理学的研究

本書では第1の問いとして「熟達者は初心者とは質的に異なった課題表象が形成できるか」が挙げられている。音楽演奏における課題表象には、1.メタ認知的な目標表象、2.個々の楽曲についての対象表象である楽曲表象、3.楽曲表象を具体化するための戦略的…

ニューマン(1977=2001)予約会員獲得のすすめ

カミュはこう言ったそうな。引用元は不明。カミュの『シーシュポスの神話』は芸術哲学の書でもあるそうだがそこに書いてあるのかしらん。 芸術家を助けることができるのは芸術を愛する人々だけだ(25) シーシュポスの神話 (新潮文庫) 作者: カミュ,清水徹 …

西垣通(1999)『こころの情報学』

情報学環の世界観って、こういうものだったのかと膝を打つ心地がした。 情報の定義について 情報を工学的に定義すると「2つの場合があって両者の出現確率が等しい(とみなされる)とき、どちらかが出現するかの伝達」(18)である。0か1のデジタルという…

OECD(2005=2014)『創造的地域づくりと文化』

要約を読んだ限り、ここで文化の効用として述べられていることは、差異の創出・イノベーションか、あるいは社会関係資本の蓄積につながるということである。差異の創出は、創造都市や観光などの議論向きである。そうした文化とは、地域に固有の文化、他の地…

荒牧草平(2000)「教育機会の格差は減少したか」

方法論の流れということで、日本の階層システム第3巻を見つけたので読んでみる。 本稿のなかで、出身階層・コーホート・中等教育進学/非進学の3つの変数によって対数線型モデルを用いて分析がされている。これを読み解きたいのだが、難しい。対数線型モデ…

スメルサー(1988=1996)『社会科学における比較の方法』

計量分析は比較の方法を用いることが当たり前なのに対し、質的分析はそうでないところが、質的研究やる人は気をつけなきゃいけないところかもしれない。クロス表という比較の真髄みたいなものが基本にあるか、QCAのような方法をあえてもってくる必要があるか…

レイモンド・ウィリアムズ(1985)『文化とは』

文化とは (晶文社セレクション) 作者: レイモンド・ウィリアムズ,小池民男 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 1985/09 メディア: ? この商品を含むブログを見る 第1章 文化社会学をめざして 第2章 制度 第3章 編成 第4章 生産手段 第5章 対象 第6章 形…