足跡

@vbear00のメモ

本質的なこと

芸術に関して本質的なことをやりたいという話はしていたが、どのような観点かは見つけられていなかった。デューイなどを読んでそう思っていたときは、芸術とは何か、芸術とはどういう活動かという、そういう問題かもしれないと思っていた。だが、最近の関心の固まりかたを見るに、どうも「芸術と職業」という観点を扱いたいということなのかな、と感じる。もともと、芸術と専門家というテーマは、さまざまな領域で重要なテーマであった。美学においては、芸術の価値を決定するのは誰かということにおいて、社会学においては、社会の中で自律した領域はいかに成立しているのかということにおいて(それは階級や権力という問題と結びついていた)。そうした近代的状況が経て、芸術教育が制度化されると、芸術家(の卵が)圧倒的に供給過多という状況をうみ、一方ではゲートキーパーについて、一方ではキャリアマネジメントについて、が主題に上っていくる。そのような芸術と職業をめぐる社会状況において、アマチュア・セミプロとはどういう存在なのだろうか。そんなことを考えたいのかな、と思い始める。教育学も、社会学も、美学も、文化政策学も、文化経済学も、アートマネジメントも、みんな関連するトピック。こういうものを指して、本質と呼ぶ。