E.Phillips・D.Piugh(2005=2010)『博士号のとり方』
うちの研究室のシステムは、学生にとってはやはり魅力的で、進学した意味あるはずと思う。
生涯学習と芸術文化活動に関する研究は、教育・文化政策・社会学などの多領域でそれぞれ微々たるものながら研究が積み重ねられているはずだから、まずそれをしっかりレビューし、整理すること。散らばった研究をまとめあげることがまず一つめの作業。そのうえで、課題の存在を明るみに出し、仮説をもちながら、何らかの知識を積み重ねること。それにつきる。
博論を見て「この程度の新規性でいいのか!」とか怒る必要はまったくないのであった。それは自分にも他人にも無駄な圧力にしかならない。現に存在する博論こそが、博士号に必要な研究の水準を示しているのである。「この程度」と思えるのなら、この程度をしっかりと自分でも研究できるようにすればいい。ただそれだけだ。
- 作者: エステール M フィリップス,デレック S ピュー,角谷快彦
- 出版社/メーカー: 出版サポート大樹舎
- 発売日: 2010/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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