スモール(1998=2011)『ミュージッキング』
さすが人類学畑だけあって、いま読み返してみればアイデアは状況論との親和性に満ちている。
的をしぼった分析は西洋近代のクラシック音楽なので、そちらは必要に応じてという感じだが、むしろインタリュードで開陳されるベイトソンのアイデア、儀礼論のような人類学の知見に〈方法〉としてのミュージッキングの意義がある。
- 作者: クリストファースモール,Christopher Small,野澤豊一,西島千尋
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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Musicking: The Meanings of Performing and Listening (Music/Culture)
- 作者: Christopher Small
- 出版社/メーカー: Wesleyan Univ Pr
- 発売日: 1998/06
- メディア: ペーパーバック
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- プレリュード 音楽と音楽すること
- 第1章 聴くための場所
- 第2章 コンサートとは現代的な出来事である
- 第3章 見知らぬ者同士が出来事を共有する
- インターリュード1 身ぶりの言語
- 第4章 切り離された世界
- 第5章 うやうやしいお辞儀
- 第6章 死んだ作曲家たちを呼び起こす
- インターリュード2 すべての芸術の母
- 第7章 総譜とパート譜
- 第8章 ハーモニー、天国のようなハーモニー
- インターリュード3 社会的に構築された意味
- 第9章 劇場のわざ
- 第10章 関係を表現する音楽のドラマ
- 第11章 秩序のビジョン
- 第12章 コンサート・ホールではいったい何が起こっているのか?
- 第13章 孤独なフルート吹き
- ポストリュード これは良いパフォーマンスだったのだろうか?そしてそのことをあなたはどうやってわかるのだろうか?