足跡

@vbear00のメモ

スモール(1998=2011)『ミュージッキング』

さすが人類学畑だけあって、いま読み返してみればアイデアは状況論との親和性に満ちている。

的をしぼった分析は西洋近代のクラシック音楽なので、そちらは必要に応じてという感じだが、むしろインタリュードで開陳されるベイトソンのアイデア、儀礼論のような人類学の知見に〈方法〉としてのミュージッキングの意義がある。

ミュージッキング―音楽は“行為”である

ミュージッキング―音楽は“行為”である

 

 

Musicking: The Meanings of Performing and Listening (Music/Culture)

Musicking: The Meanings of Performing and Listening (Music/Culture)

 

 

  • プレリュード 音楽と音楽すること
  • 第1章 聴くための場所
  • 第2章 コンサートとは現代的な出来事である
  • 第3章 見知らぬ者同士が出来事を共有する
  • インターリュード1 身ぶりの言語
  • 第4章 切り離された世界
  • 第5章 うやうやしいお辞儀
  • 第6章 死んだ作曲家たちを呼び起こす
  • インターリュード2 すべての芸術の母
  • 第7章 総譜とパート譜
  • 第8章 ハーモニー、天国のようなハーモニー
  • インターリュード3 社会的に構築された意味
  • 第9章 劇場のわざ
  • 第10章 関係を表現する音楽のドラマ
  • 第11章 秩序のビジョン
  • 第12章 コンサート・ホールではいったい何が起こっているのか?
  • 第13章 孤独なフルート吹き
  • ポストリュード これは良いパフォーマンスだったのだろうか?そしてそのことをあなたはどうやってわかるのだろうか?