ロバート・ステッカー(2010=2013)『分析美学入門』
アマチュアの活動は芸術なのか問題への概念的な検討
およびデューイや鶴見俊輔の「美的経験」とは何かを語るための語彙提供
(追記:2014.12.13)
例のコレ
造形芸術とその他の芸術の存在論的な違い、はロバート・ステッカー『分析美学入門 』http://t.co/B1wbrEkNNa がクリアに整理してまして、これ読んで「日本語でアートと(包括概念としての)芸術を一緒くたにしたらあかんわな」と気楽に断言できるようになりましたオレ。お勧め
— 増田聡 (@smasuda) 2014, 11月 18
造形芸術(絵画・彫刻)は物理的対象(physical obcejt)で、そのほかの芸術(音楽・小説)は文脈にされる構造的タイプ(context sensitive strcutural type)であるという、第6章における区別の話。演劇も後者ですか? 映画も後者らしい。
ちなみに、アマチュアは芸術なのか問題は、芸術の存在論的区別と、芸術の価値的区別をわけましょうねという方針で議論できそうではある。音楽が芸術に含まれることが納得され、合唱が音楽に含まれることが納得されるのなら、合唱は芸術に包含されているでしょうと。
アマチュアの活動は芸術か問題に答えるため『分析美学入門』を少し読む。存在論的問題と価値判断の問題を区別すれば良いみたい。一方で、意図とか作品解釈の話がなじまないが、そもそもアマチュアの活動はそれらを問題にしない界にある気もする。作品でなくパフォーマンスだけで語りきれちゃう。
— じゃんぬ (@vbear00) 2014, 12月 13
- 1はじめに
- 2環境美学ー自然の美
- 3〈美的なもの〉について1-美的経験
- 4〈美的なもの〉について2-美的性質
- 5芸術とは何か
- 6芸術作品は、いかなる種類の対象なのか
- 7解釈とそこに関わる意図の問題
- 8再現1-フィクション
- 9再現2-描写
- 10音楽・詩における表現性
- 11芸術的価値
- 12価値と価値との相互作用ー倫理的価値、美的価値、芸術的価値
- 13建築の価値